2013年flower6月
インターネット法話


 四月五月と気候の変化が激しくて身体の方がついて行けなくて体調の変化と共に意識の変化が伴わず、困り果てた物ですが、諸行無常の法則に従って、自然は動いて行くものですね。もとより清浄であった自然を、汚染し続ける人知の営みは、季節風に乗ってやってくる中国の風塵、同じ事をやっていながら、凝視する事を避けている責任逃れの当事者。それはどこから来ているのでしょうか。自力我執の末那識である事を天親菩薩の唯識に教えられる物ですが、それもまた、阿頼耶識の必然的作為によって目覚めさせずにはおかんと言う、法蔵願力によって、如来作願の本意である、正定聚不退転位に執かしめんとする、正道大慈悲の願行は、南無阿彌陀仏の六字の名号に集約されています。唯念仏する事によって、世界が一転します。時を必要としません。無量寿。無量光。成就した慈悲と智慧との御はたらきによって、煩悩の世界が浄土の光明に照らし出されて、かかる浅ましき身であった。と、知らされる教えの懐に、荘厳世界が開かれてまいります。