2013年flower2月
インターネット法話


 二月十五日は涅槃会、お釈迦様が八十年の生涯を終え、涅槃にお入りになった日ですね。涅槃(ネハン)は仏教の目指す真実の世界です。親鸞聖人は涅槃を佛性とお示しになります。佛性は佛様のイノチを表します。又、煩悩が滅し清浄安穏の世界をも象徴しますが、大乗の涅槃は煩悩濁世の終わりに至るまで、止むことなく働き続ける如来のイノチを表します。親鸞聖人は、正信念仏偈に、「不断煩悩得涅槃」(フダンボンノウトクネハン)と、讃っていらっしゃいます。私たちの一生は久遠劫よりの流れに沿っていよいよ濁世の様相を強く表して世を挙げて地獄の世界を繰り広げている世界の現状は、目に余るものがありますね。アルカイダの名を持って繰り広げられる殺し合いの様相は地獄以上のものがあります。そこからの離脱は涅槃経に示される、懺悔道の他にありません。懺悔道こそ人間を取り戻す方法であるとお示しになってあります。全ては真実のイノチに生かされています。そのイノチを無量寿と言い、南無阿弥陀仏のお働きに従い申す事がお念仏なんです。