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      2026.1.1  正信偈の教え⑬
               
       

 正信偈の教え
   五濁悪時群生海 応信如来如実言

[読み方]
 五濁悪時の群生海、如来如実の言(みこと)を信ずべし。

[意訳] 
 五濁の悪時に生きるすべての人びとは、釈迦如来の事実の通りのお言葉を
信ずるべきである。

この世間に生きる私たち

 
 前号の正信偈の文は、釈尊(お釈迦様)がこの世間にお出ましになられたのは、ただ阿弥陀仏の本願のことを世間の人びとに教えようとされたためであったと、親鸞聖人は受けとめられたということでした。
 
 釈尊がお出ましになられた世間というのは、どのような世間なのでしょうか。それは、とりもなおさず、私たちが生きているこの世間なのです。それでは、私たちが生きているこの世間とは、どのようなところなのでしょうか。釈尊は、『仏説阿弥陀経』のなかで、この世間のことを五濁の悪世であると教えておられます。すなわち、五つもの濁りがある、ひどい世の中ということです。私たちが生きているこの世間は「五濁悪世」であり、私たちが生きているこの時代は「五濁悪時」なのです。私たちが愛着を感じているこの世間は、釈尊の澄みきった眼でご覧になると、実はひどく濁りきったところなのでしょう。また親鸞聖人は、ご自分を厳しく見つめられて、「罪悪深重」と見極められましたが、ご自身が生きられたその日々を、どうしようもなく濁りきった毎日と受けとめられたのだと思われます。「五濁悪時の群生」、つまり五濁といわれる悪い時代に生きている私たちは、いったいどうすればよいのか。それについて、「正信偈」には「如来如実の言を信ずべし」とうたわれています。すなわち、五濁の悪時に生きる私たちとしては、ありのままの事実(如実)をお説きになられた如来のお言葉を信ずるほかはないのだと、親鸞聖人は教えておられるのです。
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