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      2021.1.1  第二願 不更悪趣の願
       

第二願 不更悪趣の願
 設い我 仏を得んに、国の中の人天、寿終わりての後、
また三悪道に更らば、正覚を取らじ。


[大意] もし、わたしが仏になるとき、わたしの国の天人や人々が命を終えた後ふたたび地獄や餓鬼や畜生の世界にかえることがあるようなら、私は決してさとりを開きません。

 人間が救かりたいというときに、苦悩の状況があれば、まず、そこから逃れたいと願います。阿弥陀仏はまず第一願に三悪道のない、苦しみを解決する場とはたらきとして浄土の建立を誓われました。
 もし流転の中でたまたま悲惨な状況を離れているなら、今度はまた落ちるのではないかという不安がでてきます。そこで第二願に、ふたたび悪趣に更らないという「不更悪趣の願」を誓われました。はじめが三悪道のない国、その次は、いのちがたとえ終わっても三悪道にもどらないという願です。
 人間存在にとって、苦悩というものに加えて、大きな問題は不安です。状況が苦しいというよりも、状況の中に私たちは不安という問題を持つ存在です。例えば、怪我をした場合、怪我という痛みだけが人間にとって辛いのではなく、その怪我がいのちを奪っていくのではないかという不安感で、痛さ以上に人間は苦しみます。現在および未来にわたって恐れを持つ不安感が人間を現在のいのちに安住させないのです。三悪趣について改めてもう一度、たとえいのちが終わっても、三悪道には堕ちないという願を重ねて誓われ、それで三悪道の恐れを本当に克服します。浄土にいったん触れれば、現在に三悪道がないだけではなく未来永劫にわたって三悪道に堕ちるという恐れがない、そういう国をまず開こうとされたのが第二願です。

法座のご案内
御正忌報恩講法要■
1月15日~16日
 午後1時~3時 勤行・法話
『歎異抄』に学ぶ