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熊本県長洲町安正寺

エコウ5月号第389号
2008年5月1日発行

浄土の真宗
諸佛護念の一無碍道

 ゴールデンウイーク。陽気に誘われて、山に海に里に。人は出かけて行きますが、資本主義社会の経済の仕組みの罠の網に引っ掛かって、大事な人間のイノチ、精神を失っては折角の人生、それこそ一生を棒に振ってしまう事になりかねません。後期高齢者と名指しされた者にとっては、浮かれている間はありませんが、年寄りは死ね。と平気で口にする若者の存在は、現今の政治の然らしむる結果であると言っても過言では無いと思われます。
 ゴールドは金。宝石の中の一つで、輝く事ひと際優れて、消える事は無い、そして硬く何者にも壊される事は無い。金、銀、瑠璃、珊瑚、琥珀、??、瑪瑙、を七宝と経典の中に説かれていますが、瓦礫を転じて黄金として下さるはたらきがお念仏であります。それは、表記しました親鸞聖人の御和讃の、信心すなわち一心なりと言う、一心が御念仏となって下さったのでありますから、それは金剛心と表されます。その金剛心は如来様の御心でありますから菩提心を表します。菩提心は菩薩の御心。菩薩は如来様が人の身となってその人と共に輝く身となりたいと言う願と行が御念仏として現に働いて下さるところに「信心開発」如来様の御心が凡夫の心に回施されますので、自然に不思議に暖かい豊かな真実心の中に住む心地が身に満ち満ちて、自ずから広大無辺の心境に立って、三世を貫くイノチの世界に即、生まれさせて下さるのであります。これを即得往生と言います。大経、観経、小経、を弥陀の三部経と言いますが、その三部経の中に、何れも御念仏によって即得往生、と釈尊が述べられています。往生は浄土往生を表します。浄土は阿弥陀佛の本願によって完成された世界であります。その世界は阿弥陀佛の全体を表す国です。国は住む処。観経には、阿弥陀佛処と表現されます。阿弥陀佛のまします処です。阿弥陀佛は十方衆生、生きとし生きる総ての人を一人子のように一切を揚げて心身を捧げて下さいます。阿弥陀佛の心身は、私と一緒に生きなさいと言う心と、南無阿弥陀仏と言う声として働く行の身でありますから、御念仏として、私達の身となり心となって下さってありますから、ひと時も離れず生きて下さってありますから、御念仏すれば共に生きて下さってある阿弥陀様が喜んで歓喜の世界に住まわせて下さいます。それが只今の事でありますから、即得往生とお示し下さってあります。浄土往生を頂けば、国中人天となります。弥陀の国の住民となります。その住民証が如来の名、南無阿弥陀仏です。南無阿弥陀仏を身と心に頂けば、天のあらゆる神々も、皆に恐れられる天地に溢れる悪鬼神も、阿弥陀佛の心を頂いた人は、人の力で頂けるものでない心を頂いた人には、阿弥陀佛がましますのである事を知っていますから、阿弥陀佛に反抗すれば、阿弥陀佛に確約した証誠護念を破る事になるので確かに間違いなく一切の災いから護って下さるのであります。南無阿弥陀仏を称えれば、この世の利益際もなし。と和讃せられてあります。それはいかなる悪縁も未然に塞いで下さるからです。その事実を信心頂くと言うのです。それは如来の一心が届けられた事実を表します。その時。即の時。親鸞聖人は、時をも隔てず、処をも隔てずして、阿弥陀佛の世界に生まれ、生かされ、生きる身となる事を正定聚、不退転の位に就かせられると述べ、其処に初めて弥陀の本願が成就して、三世十方の一切のイノチを引き受け護念する念願の弥陀のイノチと一つになって生きる身に、天神地祇も敬服し魔界外道も障碍する事は出来なくなって、悪鬼神が善鬼神と変化して、お念仏する人を夜昼常に護って下さる所に阿弥陀佛の誓願の事実があります。
 いつも離れず護って下さる佛であるから、摂取不捨と言い、周りの一切の神も佛も、お念仏する人は、阿弥陀佛が来住せられてある人の身であるから、一切の障碍から護り続けて下さるのであります。それを諸佛護念と申します。