草津温泉旅行 2001.9.25〜9.27
1日目・・・9月25日・・・
うち〜草津

お天気は良好。
午前10時、新宿よりJRバスで草津へ向かう。
オットはだんだん空腹でイライラしはじめ、私はバス酔いし・・・13:30に草津バスセンター到着。

まず二日間お世話になる「旅館 美津木」へ荷物を預けるため、
あらかじめ、旅館のサイトからプリントしておいた案内図を頼りに歩き始める。
温泉街を抜けると、真っ白いお湯が流れる用水路?を発見。立て札によると・・・
『この白い液体は、石灰の粉と水を混ぜ合わせたものです。
この川(湯川)は強い酸性を示し(PH2.0〜2.2)を示し、コンクリートや鉄を溶かし、
農業用水や工場用水として使えず水中生物も住めません。(魚が住めるPHは6.5〜8.5)
そこでこの工場では昼夜休むことなく、この酸性の川「湯川」に対して石灰による中和
を行っています・・・云々』だそうである。草津温泉恐るべし。
さらにけっこう歩いて旅館に到着。
早い時刻にも関わらずチェックインさせてもらい、すぐに温泉街へ引き返す。

湯畑

湯畑前の食堂にて遅いお昼ご飯。オットはトンカツ定食、私はエビフライ定食。
腹ごしらえをして元気になったので、草津のシンボルである湯畑をぐるっと一周してみる。
源泉を方々へ分ける木枠が何本もあって、そこをたっぷりの温泉が流れて湯気がわんわんとのぼってくる。
なんとも気持ちよい景色。草津のお湯は強い酸性で、5寸釘が10日で溶けてしまうらしい。
なので大腸菌も水虫菌も数分で死滅するというのに、湯畑のなかに鮮やかな緑の藻?が生えている。強い・・・
湯畑から西に見える長い石段を上ると、光泉寺というお寺がある。草津の町を一望できる。

湯畑
湯畑
草津の町
湯もみショー

湯畑の脇にある「熱の湯」では「湯もみと踊りショー」(500円)が体験できる。
あまり興味のないオットを「草津で湯もみしないで何するよ?」と無理やりひっぱりこむ。
熱の湯内部は中心部が湯船で、その上は吹き抜け、湯船を囲むように1階席と2階席がある。
1階席はほぼ満席だったので、私達は2階席へ。
まず、おなじみの「草津よいとこ一度はおいで〜」に合わせて湯もみショーがあり、
そのあとに観客も湯もみに参加できるプログラムになっている。
もちろん私もやってみた。リズム感ゼロの私にはちょっと難しい・・・
参加すると、記念のタオルと賞状がいただけます。

湯もみショー
西の河原露天風呂

16:30すぎ、西の河原公園通りを散策。細いくねくね道に、草津ガラスのショップや、
温泉饅頭やさんが立ち並び、温泉街の楽しい雰囲気。
だが、饅頭屋さんの勧誘には注意が必要。その手口はこうである。
まず蒸かしたての饅頭を「どうぞ〜」と手渡され、すかさず「お茶もどうぞ〜」と湯のみも手渡される。
湯のみは返さなくてはならないので店の前で立ち止まることになり、
すると食い逃げできない雰囲気になってしまうのである。おそろしや〜。

この饅頭地獄を無事に抜けると、西の河原公園に着く
あちこちから湧き出した温泉が、石のゴロゴロした地面を流れていく不思議な景色。
この公園の奥にあるのが西の河原露天風呂(入湯料500円)。
男女合わせて500uという開放感たっぷり露天風呂が人気の立ち寄り湯である。
周りは緑に囲まれていて開放感たっぷりではあるが、あまりに広すぎて落ち着かない・・・
お湯は緑がかった乳白色でさっぱりした触感。湯船が広いわりに熱めのお湯。

西の河原公園通り
西の河原公園
舞茸そば

温泉でちょっと疲れたので、湯畑にあるイタリアントマトで休憩。
窓の外にはライトアップされた湯畑。湯気が舞ってなかなかキレイ。
さて、どこで晩御飯たべようかー、とオットと相談。(今日は旅館の夕食がでないので)
この時期が旬なのか、温泉街のあちこちで「舞茸そば」の看板を見たことを思い出し、
湯畑にあるお蕎麦屋さんで舞茸そばを食べることにした。
オットは舞茸天そば、私は舞茸そば。天然の舞茸は風味があって歯ごたえがあって美味しい。
(この日からオットは舞茸の天ぷらが大好物になり、私に「作って」とせがむようになった。)

旅館 美津木

19時近くに旅館に戻るやいなや、オットはゴロンと横になり21時まで熟睡し、
その間テレビを見ていた私は、オットが起きるころにゴロンと横になり24時まで爆睡した・・・
その後、宿の温泉へ。こじんまりした岩風呂に露天風呂がついている。小さいけれど居心地よし。
お湯は草津特有の白濁した熱めのお湯で、強い硫黄の匂い。触感はこってりした感じ。
深夜なだけあって、私以外は誰もおらず貸切状態でのびのび入浴した。

2日目・・・9月26日・・・
旅館 美津木

8時朝食。1階の大広間に朝食が用意さてれいる。
寝ぼけたままモソモソと食べていると、私達の横に座った中年の夫婦がなにやらモメている。
ついつい聴こえてしまったのだが、どうやら奥さんがこの旅館が気にいらないらしく、
食事中ずーっとご主人に文句を言っているのである。ご主人お気の毒・・・
たしかにこの旅館は湯畑にあるような老舗旅館とは違う。
お料理も普通のものだし、建物も普通のおうちみたいだし、温泉街から遠いし。でも安い。
私達なんて2泊3日朝食2回夕食1回付きで2名23,000円と格安である。
この値段で高級旅館並みのことを望むのは無謀ってもんだ。割り切って楽しまなくちゃぁ。

草津熱帯園

旅館のすぐそばにある草津熱帯園に行ってみた。入園料1000円也。
ここで私がいちばん心惹かれたもの、それはミニブタ。熱帯にまるで関係ないけどかわいいっ。
園内を順路通りに進むと「昆虫館」という恐ろしいエリアを通過せねばならない。
狭い通路の左右が昆虫標本の展示になっていて、虫は近いは逃げ場はないは・・・もう生き地獄。
昆虫大好きオットは巨大ナナフシに大興奮。私にも見せようとするのでほんっとに性質が悪い。
ずっと走り抜けると、温泉熱を利用した熱帯ドームという温室?があり、爬虫類やお猿さんがいる。
外に出ると小さなサル山とラマなどがいて、小さな動物園といったかんじ。お猿さんショーもあり。

ミニブタ だブー
草津散策

滝下通りを湯畑方面へ歩きながら、日晃寺、囲山公園、白根神社を散策。
西の河原通りにある500円どんぶり屋さんでお昼ごはん。煮豚と温泉玉子がご飯にのっている他人丼。
お饅頭を試食したり、焼きおにぎりを食べたり、喫茶店でお茶したりしながら、
白根山ロープウェイまで歩く。ところがロープウェイは休止中で動いてなかった・・・あうぅ。
ベルツ通りからしゃくなげ通りを歩いて湯畑方面へ戻る。

バスターミナルにある温泉資料館へ。入館料200円也。
昔の草津の絵や写真の展示、草津の源泉についての説明があり、なかなか面白い。
一口に草津温泉といっても、源泉がいくつもあって、源泉ごとに泉質が異なるのだという。

地元のスーパー「はりや」へ行ってみる。いろんな種類のキノコがいっぱい!
旅先の地元のスーパーには珍しい食材なんかがあって面白い。

共同浴場めぐり

草津には"地元の人が管理している地元の人のための共同浴場"が18箇所あるという。
旅行客が利用するときは、マナーを守って地元の人に迷惑をかけないことが鉄則!!
この鉄則を守りつつ、3箇所の共同浴場のお湯をいただきました。

凪の湯 西の河原通りから路地を入ったところ。源泉は西の河原温泉。さっぱりした無色のお湯。
細い階段を降りていくと小さな内湯がある。お湯はものすごく熱くて浴びるのが精一杯。
白旗の湯 湯畑のまん前に建っているためお客さんも多い浴場。源頼朝が発見したと伝えられている。
建物は新しく天井が高い。熱い湯とぬるめの2種類の湯船がある。お湯は白濁してトロミがある。     
千代の湯 湯畑から滝下通りに入ったすぐ左手。新しい建物。ここでは時間湯も行われている。
お湯は無色透明で、つるすべ感がある。湯温はちょうど良い。

温泉資料館で見たとおり、泉質の違いを肌で感じることができて面白い体験がでした。
白旗の湯
熱の湯
千代の湯

旅館 美津木

18:00、旅館にて夕食。19時から22時半までオット爆睡。よほど疲れたらしい。

3日目・・・9月27日・・・
大滝の湯

旅館 美津木を10時にチェックアウトして、大滝の湯へ。入館料800円也。
タオルの貸し出しがあるので、ふらっと来ても大丈夫。
ここは草津でも人気の立ち寄り湯で、大浴場や打たせ湯などのいろいろな種類のお風呂があり、
特に面白いのがあわせ湯という草津に昔から伝わるシステム。
温度が少しずつ違う5つの浴槽が並んでいて、ぬるいほうから順に入って熱いお湯に体を合わせていく。
でも心地よいと感じるお湯はみんな一緒らしく、小さな浴槽に人がギュウギュウ・・・それがまたおかしい。
一通りお風呂を楽しんだあと、休憩所で休んでいたら、落語家がやってきて、酢豆腐の話をやっていた。
私は「目ピリ鼻ツン」のとこが大好きなので、とても嬉しかった。

草津〜うち

西の河原通りの奥にあるお店でお昼ご飯。オットはまたトンカツ定食、私もまた舞茸そば。
いつでも肉LOVEのオット・・・そして天然まいたけに魅せられた私・・・
帰りのバスまでの間、お土産を物色して温泉饅頭を選ぶ。
バスターミナルから15時発のバスに乗る。19時新宿着。
自宅に着いたのは20時。やっぱりうちが一番だ。

旅行後記

旅を終えて気づかされる草津温泉の底力。
肌の弱いオットはお湯に負けて体中が"ポソポソかゆかゆ"になり(なぜか当人は嬉しそう)、
数日間わたしたちの体から硫黄の匂いが消えなかった。
でもPHの強いお湯のおかげで、すっきり消毒されて体が軽くなったような気分で、
やっぱり草津のお湯はいいなー、と思う。
反省点は、草津で2泊3日は長すぎて時間を持て余したこと。
近隣の温泉地に足を伸ばせばちょうど良かったかもしれない。