松本・安曇野・上諏訪・甲府 「川崎フロンターレ」を追っかけて、はるばる松本まで行くことに。
3/20(土)
うち〜松本
青春18きっぷの旅
〜川崎フロンターレを追っかけて〜
2004.3.20〜3.21
ついでに安曇野、上諏訪、甲府と寄り道しました。
うち---------------------------------------松本
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川崎フロンターレ VS ヴァンフォーレ甲府
12:45、駅前から15分おきに出ているスタジアムまでの臨時バスに乗る。往復1000円。 25分の予定が渋滞で40分ほどかかり到着。バスを降りると雨・・・ 屋根のあるA席はあいにく満席だったので、仕方なくS席のチケットを2枚購入する。 2時のキックオフまで、小雨の降るなか選手たちの練習風景を眺める。 オットは寒い寒いと言ってホットコーヒーを飲み、背中にカイロを2個も貼り付けた。 ちなみに試合は2対1でフロンターレの勝利!!アウェイで勝つと喜びもひとしおである。 16:20松本駅行きのシャトルバスに乗る。雲が晴れて日が差し込んでいた。 |
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16:40松本駅前着。せっかく松本へ来たのだからと松本城を見物する。 駅前通から本町通へ。長野の街はどこへ行っても清潔で几帳面さがあるような気がする。 本町通からナワテ通りへ。この軒の低い建物が並ぶかわいらしい町並みは、別名「カエルの街」。 あちこちにカエルのモチーフが。 |
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松本城はもう閉館していた。外壁が黒く均整のとれた姿がお堀の水面に映って荘厳。
お堀の周りを左回りに歩いて旧開智学校(重要文化財)へ向かう。
これは明治時代の小学校の校舎で、和洋混合の擬洋風建築という様式なのだそうだ。
こういう日本の古い洋館って、こってりしててアンバランスでとても可愛らしい。
旧開智学校のすぐそばにある旧司祭館は空色のこじんまりした洋館。レンガの煙突がかわいい。
どちらも閉館していて中を見ることは出来ず残念・・・きっと内装も面白かっただろうなー。
そこから高橋家住宅の前を通って信州大学付属小学校方面へ歩く。町並みが懐かしい雰囲気。
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驪山
お目当ての中華料理店「驪山」到着。ここは池波正太郎が生前愛した「竹乃家」という店の、 3代目が経営しているお店で、レシピも引き継がれているという。 テーブル席は予約でいっぱいだったので、カウンター席へ座る。そのカウンターも私たちで満席となった。 カウンターとテーブル席が3つくらいの小さなお店で、ちょっとお行儀が良くなるような上品な感じ。 ティーポットにたっぷり中国茶が出てくる。これは3種類から一つ好みで選べる嬉しいサービス。 名物のシュウマイ、酢豚、五目焼きそばを注文。しめて3800円ほど。言っちゃなんだが量は少ない。 大きめのシュウマイは口の中でほろほろと崩れる感じ。何かこりこりと歯ごたえがあって美味しい。 酢豚と五目焼きそばはさっぱり味で野菜の甘さや食感が生きている。 池波正太郎がこの味を好んで食べていたと思うと、じっくり味わって頂こうという気分になる。 帰り道「家での食事もこんな風に食べたいものだね〜」と2人で話す。 美味しいものを適量ゆっくり味わって食べる、ということが出来ない私たち・・・もう大人なんだし! |
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浅間温泉 栄の湯
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バスで浅間温泉へ。所要時間10分ほどで温泉街!驚くほど近い。
本日の宿「栄の湯」は温泉街を登りつめたはじっこのほうにあった。 この宿を選んだ決め手は、安さと湯の花が漂う掛け流しの温泉。湯船は小さいけれど。 私たちの部屋は急な階段を登りつめた3階の角部屋。かなりのボロ。
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旅館の方が公民館?でコンサートをやってますよと教えてくれたので、買い物ついでに出掛ける。
「第一回 浅間温泉ふるさと音楽祭」というイベントで、立ち見まででる大盛況さ。 和太鼓とフルートとマンデリンの演奏、いやぁ和太鼓ってなんだか興奮するなー。 こん遠い町でローカルなコンサートを見るというのは、なんだかとっても不思議な縁だ。 コンビにで夜食やお茶を買って宿へ。ひとっ風呂あびて、夜食をつまみながら、 テレビで遺伝子の番組を2時間ぶっ通しで見続けてしまう・・・こんなとこまで来てなにやってるんでしょぉ。 寝る前に貸切家族風呂に入って12時前に就寝。旅館には珍しく毛布と綿布団。おかげで暖かくぐっすり眠る。 |
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3/21(日)
松本---------大王わさび農場---------上諏訪---------甲府------------うち
浅間温泉〜穂高
8時にチェックアウトして、路線バスで松本駅へ。
電車の本数があれば1本遅らせて駅前で朝食でも食べようか、とのんびりしていたら、
1時間に1本しかないことが分かりダッシュで8:54の大糸線に飛び乗る。
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老舗?のしなの屋で借りる予定が「ひつじ」という店名に惹かれて・・・♪ 店員さんのオススメで電動アシスト付き自転車をレンタルする。1時間200円也。 初めての電動自転車(しかも新品!)に感動しつつ、大王わさび農場を目指して出発。 もらったガイドマップに従って、すばらしくのどかな田園風景の中を抜けていくと、 途中に異様に大きな下駄?を発見。とりあえず履いて記念撮影。 その近くに耳塚という地名アリ・・・な、なんなのこのおそろしぃ名前は。 |
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大王わさび農園
所要時間15分ほどで大王わさび農場に到着。
入ってすぐのところにお土産やさんと軽食のお店がある。朝食抜きでお腹がぺこぺこなので、
さっそくわさびコロッケを注文。揚げたてにわさびマヨネーズをかけて頂く。アツアツでうまい。
お腹が落ち着いたところで、奥へ進むとすぐ目の前に広大なわさび田が!
ずっとわさび田に憧れていたのだけれど、想像では薄暗い森の奥ひっそりとあるもんだと思ってたら、
からっと明るくて広〜いところにあったのでびっくり。
澄んだ水が白い花をつけたわさびの周りをくまなくちょろちょろと流れている。
む〜っ気持ちいい。流れる水ってきっと癒し効果があるに違いない。
大きなわらじが掛かっている神社の脇を抜けると吊橋があり、そこを渡ると二つ祠がある。
ちょっと覗いたら真っ暗闇で怖かったので入るのはやめにして、近くの軽食屋さんでわさび蕎麦を食べる。
生わさびとわさびの葉のてんぷらとわさびの佃煮?がのっているわさび三昧。温かいお蕎麦にもワサビは合うねぇ。
寒かったけれどせっかくだからとワサビソフトクリームも食べる。後味がワサビ・・・のさっぱり味。
黒澤明監督の映画の舞台になったという水車小屋のあたりは本当に綺麗な場所で絵葉書の中にいるよう。
お土産やさんで生ワサビ、ワサビマヨネーズ、ワサビ漬け、わさび煎餅をゲット。
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安曇野サイクリング
11:40。電車の時間まで2時間もあったので安曇野方面へもサイクリングしてみることにした。
ガイドマップを片手に川沿いの気持ちいい道を快調に走って行くと、しだいに道は上り坂に・・・
なんだか途中から意地になって景色を楽しむ余裕もなく1時間も上り続けた。
いくら電動自転車でも、上り坂は辛いものがある・・・けど普通の自転車では到底無理だったと思う。
もう泣いちゃおうかなぁと思い始めた頃、やっとやっと下り坂に。針葉樹の茂る道をシューっと滑り降りる。
あ〜気持ちいい。が、帰りの電車まであまり時間が無いので休まずこぎ続ける。
オットも私も足がパンパンでつりそうになりながら自転車を返却して、無事電車に間に合った。
へとへとに疲れたけれど・・・草の匂いのおいしい空気と春の日差し、気持ちよかったー。
13:44穂高発の大井線で松本駅へ戻り、そこから上諏訪を目指して14:34発の電車に乗る。
片倉会館
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上諏訪でちょっと寄り道して「片倉会館」へ。駅から諏訪湖方面に歩いて15分ほで到着。 ここは絹の製糸業で財を築いた片倉佐一氏が、昭和三年に女工さんの厚生施設として建てたもの。 ドイツの保養所を参考に作られたという建物はレンガ造りで外も中もとてもステキ。 オットは数年前に来たことがあり、私は話しだけ聞いてずっと憧れていた。 下足所で靴を預けて、券買所?で400円の入湯料を支払い、オットとわかれ女風呂へ。 天井が高く広い脱衣所はお客さんでいっぱいで、浴場もシャワーは順番待ちの混みようである。 さてさて憧れの千人風呂へ・・・この大浴場は大理石で作られているそうで、ヨーロピアンな雰囲気。 お湯は弱アルカリ性単純泉、ちょうど良い温度で匂いも色もなく柔らか。 特筆すべきは、100〜110センチはあろうかという深い浴槽。子供は溺れそぉ。 足元には玉砂利が敷き詰めてあるので、歩きながら入浴すると気持ちいい。 湯上りに諏訪湖をチラっと見て、大急ぎで駅へ戻り16:21発の中央線に乗る。 |
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蓬莱軒
17:49甲府着。
甲府でもちょっと寄り道をして、支那そばで有名な中華料理店「蓬莱軒」へ。
ここは『日本のラーメン100選』に選ばれたことがあるという全国的に有名なお店で、
オットがネットでどこからか見つけてきてくれた。検索すればザクザクとヒットする。
甲府駅から歩いて15分ほどだろうと思っていたら甘かった・・・早足で20分はかかる。
そんな立地にも関わらず店内は満席で、私たちは奥のお座敷で相席させてもらった。
美味しいと有名な支那そばと焼餃子を注文。まず運ばれてきた焼きたての餃子は、大ぶりで量が多い!
皮がもちもちでジューシー。食べ終わるころ、お目当ての支那そば登場〜。
これも量がすごく多い。さっぱり醤油味の熱々スープと、硬めに茹で上げた細めのたまご縮れ麺。
トッピングはピンク色のシナチクとチャーシュー、ネギと海苔とナルト。
食べ始めは「どこにでもある普通の支那そばじゃないの」と思っていたのだけど、
食べ終わるまで飽きずに美味しく頂ける。これって実は美味しい証拠なのではないかと思う。
「美味しい」というウワサの店でも、伸びた麺やぬるいスープが出てくることもある昨今、
熱々のスープとちょうど良い硬さの麺という当たり前のことが難しいんだなぁ。
大急ぎで甲府駅へ戻り、18:59発の中央線に飛び乗った。危なかった・・・
ここから大月と立川で乗りかえガタンゴトンと、22:00自宅に到着。
あ〜やっぱり家が一番!
旅行後記
うちの旅行というのは、たいてい言いだしっぺのオットが、大まかな予定表をメールで私に送ってくる。
そこに私が細かい予定を書き入れる、というのがいつものパターンなのだけど、
今回はその予定表にオットがどんどん予定を詰め込んでギュウギュウな1泊二日になった。
よくテレビの旅行番組を見ていると、1日に何度も電車やバスを乗り継いで忙しい旅行をしていて、
「この人たちがんばるね〜。電車に乗ってるだけで疲れるのに、よくこんなにあちこち行くよ。」
と思っていたのだけど、きっとこんな感じなんだろうな・・・と今回思った。
旅行から帰った翌日、実は2人とも寝込んだのである。とほほ。
ところで。帰ってから「わさび農園にしちゃぁ大王って虚栄心まみれな名前じゃない?」と思って調べていたら、
「大王わさび農園」のHPで面白きょわい物語を発見した。
かつて、信濃の国を守るために大和朝廷の軍と戦った魏石鬼八面大王という人がいて、
彼があまりに強かったので、彼が戦いに敗れたのちも復活して生き返らないようにと、
遺体を方々に分けて埋めたのだそうだ。
その大王の胴体を埋めた場所がこのワサビ農園の土地の中にあったことから、
「大王わさび」と名づけたのだそうだ。
ここへ行く途中にあった「耳塚」って・・・大王の耳が埋まってるのかな。ぎゃぁ。
大王わさび農園 http://www.daiowasabi.co.jp/
※しかし、実は日本書紀には魏石鬼八面大王は悪い大鬼で田村麻呂に退治されたと残ってるらしい・・・