3/17(土)
横浜駅-----------------------------------------京都

なんと!大船で足止め
まだまだ寒い3月の早朝5時、寝不足で妙にテンションが上がったまま東横線に乗る。
これから横浜駅で東海道本線に乗り換えて、昼過ぎには京都へ到着する予定である。
しかし横浜駅に着くと無情なアナウンスが…
「鶴見駅で起きた貨物車両の脱線事故のため東海道線が不通になっております。復旧めどは立っておりません…」
予定は狂ってしまうけれど、宿泊先のキャンセル料のことや18きっぷの期限のことを考えて行き当たりばったりで進むことにする。
とりあえず根岸線で大船まで進んでみよう!なんか動きがあることを期待しつつ…

期待は裏切られ東海道線は不通のまま。改札付近で冷たい風から身を守るように固まってる大勢の人達に混ざって待つこと数分。
寒さに耐え切れず駅の周りを散策するとスカイラークの温かい灯りを発見♪24時間営業バンザイ!スカイラークバンザイ!!
店内は私達と同じように旅行者風の女の子の集団や、昨日の夜から飲み続けてるにちがいない合コン衆、眠っている客も少なくない。
私達はドリンクバーとピザを注文して、寒さをしのげる幸せを噛みしめながら電車が動くのを待つことにした。
温かいハーブティを飲みながら予定を立て直してるうちに窓から電車が動き出すのが見えた。

大船〜京都
豊橋での乗り換えの際、鯵のお寿司を買う。         
ホームで「ノリホ入」というボックスを発見…なんでしょぉ、ノリホって。         
(後日調べたところによると、ノリホ=旅客列車車人員告書でした。)
予定より3時間遅れているため別のプランを立てることに。
京都で行く予定だった嵐山から伏見稲荷にプランを変更。
沼津→豊橋→大垣→米原と乗り換えて4時過ぎ京都に到着。

伏見稲荷
2年ぶりの京都は小雨が降っていて寒い…JR奈良線に乗り換えて伏見稲荷に向かう。
ここは京都でも最も古い神社の1つで全国にあるお稲荷さんの総本山なのだそう。
本殿の裏側に回って鳥居が延々と続く参道を登っていく。ひんやりしていて薄暗くてなんとも神秘的。
この参道は稲荷山頂に続いていて途中300もある御社にお参りする「お山巡り」というのが出来るらしいのだけれど、
途中で(数百体のお稲荷さんが並んでいる場所に着いたところで)暗くなってきたので断念して引き返す。
伏見稲荷の周辺にはスズメ焼きやツグミ焼きの看板が並ぶ…オットが食べたがるがどこも閉店していたので諦める。ほっ。
      
参道

おもかる石を持ち上げるオット       

京都タワー       
別名エリンギタワー…というのは私が勝手に名付けたのだけど、         
夜の京都タワーはニョキっと白く光って不気味で嫌いだ。         
でも一度くらい登ってみてもいいかもしれない。京都の夜景はキレイだもの。         
観光を終えたあとに、自分達がどこを歩いたのか確認するのも、         
怪しいお土産の数々をみるのも楽しい。

ホテル西山             

憎らしい顔をしたハリボテ猫
京都市役所駅から徒歩5分くらいのところにある和風のホテル「ホテル西山」に素泊まりする。        
シンプルな和室にテレビとちゃぶ台、窓際にテーブルとイス、トイレバスも付いて、        
こじんまりした作りのお部屋だけれど、ベッドが苦手な私達は「畳にお布団」が何より嬉しいのだ。               
宿泊料は9000円と安めなので外国人のお客さんや卒業旅行の女の子の集団が多い。        

一休みして夜の京都を散策する。先斗町、新京極、鴨川沿い…ウィンドウショッピングが楽しい♪        
途中で「修学旅行の時にこのういろう屋でおみやげ買ったよ!」と懐かしがる私にオットは、        
「なんで京都でういろう?なごや名物じゃない?」と水を差す。そいえばカンフーシューズも買ったっけ…トホホ        
京都市役所駅の近くに本能寺があって「ここで信長は焼け死んだんだ」と考えてゾゾゾ〜とする。        
京都の町の古い建造物を見ていると生きているように見えてくるのは私だけだろか…

3/18(日)
京都-----------------------------------------神戸

イノダコーヒー

2年前も行ったのだけど今回も朝食はイノダコーヒーでと決めていた。
大正ロマンという感じの内装で、制服に身を包んだウェイターやウェイトレスの方達も目に清々しいのだ。
なんだかリッチな気分の味わえるイノダコーヒーだったけれど、去年?に火事で燃えてしまい改装されているらしい。
で、お店に一歩入るとすごい混雑とタバコくささに辟易して入るのをやめて出てきてしまった。
私の好きだったホールに抜ける途中にある中庭もなくなっていたようだった。
気を取り直して歩いているとイノダコーヒーのスタンドを発見したので、雰囲気はないけれど朝食をとることに。
ザラリとするほど甘く酸味のあるコーヒーはクセになる味…私は舐める程度だけれど。

平安神宮
1キロほど歩いて平安神宮に向かう。
途中で「あ!このバスターミナル修学旅行で来た!バスも乗った!」とまた思い出が蘇ってきた。
2年前に来たときは何も思い出さなかったのに、今回はどうしてこんなにいろいろ思い出すんだろう?
平安神宮前で人力車のお兄さんたちの楽しい?勧誘に合うがお断りする。
もっと年とってお金持ちになったら乗るぞ、と心に誓う。

京都のスタバ
それにしても平安神宮は歴史が浅いせいか軽薄に見える。まだ100歳ちょっとだもんね。
裏にある有料の神苑は手入れの行き届いた日本庭園で歩くと気持ちいい。
ちょうど梅の季節だったからウグイスやメジロがせっせと蜜を吸っている姿が見られた。
ここで「野鳥好き一口メモ」…
ウグイスのホーホケキョという声に上手に口笛で答えると縄張りを荒らされたと勘違いして、
近くまで威嚇しにくるので面白い。興味のある方は是非どうぞ。
ちなみに、オットが口笛で答えるとすぐ近くで声がしたよ。

手を叩いて池の鯉を呼ぶオット

琵琶湖疎水〜南禅寺

三門からの景色

水路閣

琵琶湖疎水に沿って歩きながら南禅寺に向かう。青サギが川面をじ〜っと見つめている姿が笑えた。
平安神宮から1キロ弱歩いて南禅寺に到着。南禅寺には石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」で有名な三門がある。
入場料300円を払い、狭くて窮屈で急勾配の階段を登ると三門のテラス?に出ると、
思いがけず広々としていて景色も素晴らしくて気持ちよい♪「絶景かな」の気分もよく分かる。
雨風にさらされているはずなのに太い柱や床板はしっかりしていて、とても700年も経っているようには思えなかった。
その後、南禅寺の敷地の中にも流れている琵琶湖疎水の水閣路まで足を運ぶ。
よくガイドに写真が載っているアーチが綺麗なこの橋をずっと見てみたいと思っていた。
想像よりも小さめで地味な場所にひっそりと立っていた。百年以上経った今も現役で働いている。

京都〜神戸
12:30、京都の駅ビルで「麩まんじゅう」などのお土産を買い込んで東海道本線に乗り込み神戸に向かう。
1時間ほどで神戸市の三ノ宮駅に到着。まず予約してあるホテルに荷物を預けるため1キロほど歩く。
ホテルトアロードはゴージャス感漂うシティホテルだった。スタッフの女性も親切丁寧、
私達の部屋も清潔で可愛らしくて高感度大!チェックインにはまだ早い時間だったけれど案内してもらえたので、
京都で買ってきたお菓子を食べながら少し休憩する。

*・*・*↓↓↓ここから写真がありません。フィルムには残っているのでいつかUPします。↓↓↓*・*・*

異人館めぐり
私の妹が高校の修学旅行で異人館巡りをして、その面白さを熱く語ってくれたのはもう12年前。
それ以来、神戸の異人館は私の憧れの地だった。
ホテルで「北野観光マップ」なるものを貰い異人館街を目指す。駅前の商店街から緩やかな坂道を登って歩いていくと、
かわいらしい雰囲気の洋館が増えて、町並みはだんだんと異国情緒にあふれてくる。
街の雰囲気は横浜元町にどことなく似ていて、町も人も上品でおしゃれ。ボーダーTにジーンズ姿の自分が恨めしく思えてくる。
途中のパン屋さんで美味しいサンドイッチやバゲットを買って齧りながら歩いた。
北野異人館が近づくと観光客が多くなり土産物屋も増えてくるが、基本的に住宅街の中なので静か。
約30軒もある異人館の中から「萌黄の館」「風見鶏の館」「うろこの家」を見学することに。
便利な共通券もあるので時間があったら全部ゆっくり見学したいなぁ…

まず萌黄の館へ。入館料300円也。ここは明治36年アメリカ総領事H・シャープ邸として建築されたのだそう。
今回まわった3館の中で1番こじんまりしていて普通のおうちに近い印象。
外観も内装も名前の通り萌黄色で可愛らしくドールハウスへ迷いこんでしまった気分。
よ〜く見ると壁があちこちヒビ割れていて裏庭にはレンガ作りの煙突が落ちたままになっている…これは阪神大震災の爪痕。
次は風見鶏の館へ。入館料300円也。ここは明治42年にドイツ人貿易商G・トーマス邸として建築された。
煉瓦造りの洋館で屋根のてっぺんには北野異人館のシンボルである風見鶏が鎮座している。
重厚な造りの玄関ホールから入り豪華な家具や照明を見ているうちにクララの気分に…セバスチャン!
最後は1番楽しみにしていたうろこの家へ。ここは建築年代が不明で当初は旧居留地にあったものを移築したと伝えられている。
入館料1000円、これは隣接する美術館の入館料も含まれている。マチスやユトリロの絵もあったけどつまらにゃい。
ここのもぎりのおばちゃんはすっごく無愛想!あれなら券売機を置いてくれたほうがいいよぉ〜。
うろこの館と言われる所以は、この建物の外壁がうろこを模して作られているから。悪趣味というか可愛らしいというか。
こんな不思議な家をデザインした建築家はどんな人だったのだろう?そしてここに住んだ人々にも…きっと変わり者だったと思う〜。
館内にも決して趣味の良いとは言えない調度品があって楽しい。そり(ゴンドラ?)らしきものは格別ヘンテコだった。

うろこの家の前庭にフクロウ雑貨のお店があって、フクロウ小物収集家?の私にはお宝の山のよう!
冷たい視線を送るオットには気づかないふりをしながら、オカリナと小物入れをゲット♪
念願の異人館めぐりでは、この洋館達を大切に守ってきた住人や北野の人たちの愛情をたっぷりと感じた。
この見晴らしのいい窓辺からどれだけの人が神戸の町を眺めただろ?

南京町ディナー
夕飯は南京町で豪華に中華でも食べよう!と出掛けたら、そこは露店が建ち並ぶジャンクフード天国だった。
いやいや、ジャンクじゃなくて、ちゃんとした中華料理のお店が料理して店先で売っているのだ。
それが歩きながらでも食べやすいように工夫してあったり…とジャンクフード的だったわけです。
眺めてるうちに食指が動き出して「露店を食べ歩いて夕飯にしよう」ってことになった。
そのメニューとは…肉まんの皮に角煮と高菜を挟んだ中華バーガー(\150)、甘酢あんにのかかった鶏の唐揚げ(\150)、
ナッツ入りの餡かけ焼きそば(\150)、チャーシュー麺&フカヒレ麺(各\300)、オイスター風味の焼きビーフン(\250)、
チジミ(\200)、肉まん(\180)、神戸牛コロッケ(\180)、黒タピオカ入りココナツミルク(\200)…以上。
お祭りのような人ごみの中でこまごまと色々な味を楽しめて面白かった。なにしろ安い!
…どうも中華料理とはいえないものも含まれているけれど。
その後、姪っ子にカンフーの衣装を買って、神戸の町を散歩しながらホテルへ帰った。

乾燥との戦い…
ホテルに帰ってダラダラしていると、空気がとても乾燥しているらしく2人とも喉が痛くなってきた。
特に私は花粉症で口で息をしていたため呼吸が苦しくて、夜中に何度も悪夢を見て目が覚めた。
ユニットバスの扉を開け放ち、バスタオルをびしょびしょに濡らしてハンガーに吊るし…
一晩中、乾燥と戦ってろくに眠らないまま朝を迎えてしまった。

3/19(月)
神戸--------------------大阪---------------------我が家

ホテル
ホテルの朝食は1階のレストランでバイキング。1万円の宿泊料で清潔な部屋と良いサービスと朝食が付くなんてお得!!
しかし、寝坊したうえに寝不足の私は体中がダルくて食欲がない。これから大阪へ向かうというのにぃ。

大阪
神戸から東海道本線で大阪まで1時間半弱。
帰りの電車まで時間がないので、行きたかった通天閣は諦めて大阪城と道頓堀へ行くことに。

大阪城
とにかく大阪は暑い!3月なのに半袖でちょうどいいような陽気だ。
大阪城といえば私が新入社員研修の最終日にお花見をしたことがあったっけ。
なので、ここへ来るのは2度目だけれど大阪城の中は初体験。
中はすっかり近代的な資料館になっているけれど、寝ぼけた頭にには何も残らなかった…勿体ない。
梅林が花盛りで花見客がたくさんいた。梅の花越しに見る大阪城が心に残った。

道頓堀
時間がなく慌てていた私たちは、とりあえずグリコの前で写真撮影。
そして、たこ焼きを食べ、花月の前でラーメンを食べ関西3都を巡る旅を終えた・・・

旅行後記
大阪観光が手薄に終わったのが心残りなので、いつか必ずリベンジしたい。
旅の途中でデジカメの電池が切れたので「バッテリーは持ち歩こう」という教訓を残した。

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