1/4(木)
東京駅-----------------------------------------酢ヶ湯温泉(@青森)

やまびこ7号〜はつかり7号
東京駅8:52発、やまびこ7号に乗車。
旅に駅弁は欠かせない!私は「鶏ごぼうおこわ弁当」オットは「チキン弁当」で朝ご飯♪         
お弁当をちびちび食べていると、外の景色は福島を過ぎて雪景色に変わった。         
私達には懐かしい仙台を過ぎて古川に近づくと吹雪に・・・窓に吹き付けた雪で外が見えなくなるほど。         
盛岡での乗り換えは8分しか余裕が無かったので、雪で新幹線が遅れて慌てたものの、         
無事「はつかり7号」に乗り換え完了。12時近くに盛岡を発つ。         
新幹線もそうだったけれど車内は満席状態。年明けの4日だからUターンラッシュなのか・・・         

青森駅前
2時を過ぎて青森に到着。白い空から白い雪がどんどん降っている。けれど、思ったほど寒くない。
駅前のロータリーから北側に見える大きな橋のようなものは何だろう?雪でぼんやりとしか見えないが巨大だ。
酢ヶ湯温泉行きのバスの時間まで1時間近くあるので、駅前の食堂でラーメンを食べる。
オットのシーフードラーメンは美味しいのに、私のシジミラーメンはちっともシジミの味がしない!ぐやじぃ。
駅前を散策。すれ違う女の子達がとても可愛い・・・これが青森美人なのねと納得する。
コンビニでペットボトルのお茶などを買い込んでJRバス(15時発)に乗り込む。

酢ヶ湯温泉
      
夕食

早朝の客室から       

バスは市内を抜けて山道へ。途中の八甲田山スキー場には色とりどりのウェアーを着たスキー客がわんさといた。
4時半過ぎに酢ヶ湯温泉に到着。
若い仲居さんが忙しそうに部屋へ案内してくれる。年季の入った湯治場というかんじの館内。
1日移動し続けて疲れたので夕飯の前にお風呂・・・オットは混浴の千人風呂へ、私は狭い女風呂へ。
夕飯は部屋食。山奥の温泉なので豪華さはないけれど素朴な美味しさ。
食後、館内を探検!湯治棟が別棟にあり、共同のお台所や売店がある。こっちも良いかも。
夜9時から10時までは千人風呂が女性専用になるので1人で行ってみる。
名物の千人風呂は名前の通り広〜い内湯のことで、浴場は湯気が満ちていて端っこがどこにあるのか分からない。
ポツポツとある黄色い灯りを頼りに広い浴場を進み、お湯に浸かるとピリピリと刺激がある。
(含石膏食塩酸性硫化水素泉・・・効能はリューマチ、胃腸病、神経痛など。)
目が慣れてきてやっと、打たせ湯や3つの湯船や飲むための出湯口があることを確認。全部試す。
部屋に戻り一眠りしたあと、深夜にオットと2人でまた千人風呂へ。
さっきより湯気が薄くなっていたので他の男性客を意識しつつも(自意識過剰!)しっかり入浴。
古い宿なので廊下は誰かが歩くとミシミシ音を立てるし隙間風も入るので、ストーブはフル回転。そういうのがとても良い。

1/5(金)

酢ヶ湯温泉-----------------------------------------金ヶ崎不老ふ死温泉

酢ヶ湯温泉〜青森駅
翌朝は食堂でバイキング。こんなに宿泊客がいたのか〜!と驚くような混みよう。
辛うじて囲炉裏型のテーブルにつき、周囲の宿泊客の話に耳を傾ける・・・どうやら大半の人はスキー目的で来ていて、
数日泊り込んでいるらしい。どうやって旅費を安くあげたか、雪の状態はどうか、という話を熱心にしている。
食後またも千人風呂へ。8〜9時も女性専用の時間なのである。朝日が差し込んで気持ちよかった!
予約してあった酢ヶ湯温泉の送迎バスに乗り青森駅へ戻る。
(予めこの送迎バスの存在を知っていたら、前日1人1200円かかるJRバスは利用しなかった。
びゅうプラザはJRバスを利用して欲しくて教えてくれなかったのだろうか・・・と疑う私。)
青森駅前の食堂にてカレーライスで腹ごしらえ。土産物屋で「津軽路せんべい」なるものを試食・・・
うっすら甘いパリパリした生地に塩味のアーモンドや南瓜の種などが入っている。気に入ってアーモンドを3袋購入。

五能線

車窓から
目的地の艫作までは奥羽本線でまず川部まで行く。
そこから海沿いを走る五能線に乗り換えて3時間強かかる。
窓の外は鉛色の海と空、どの家も固く扉を閉じて冬が通り過ぎるのを待っているように見える。
さっき買ったばかりの津軽路せんべいをポリポリ食べながら冬景色を見ていた。
いくら窓の外を眺めても飽きることが無い。
ところで五能線は頭がのぼせるほど暖房が効きすぎている。
ついにオットはTシャツ姿になって地元の方の視線を集めていた。

窓の外を見てるオット

金ヶ崎不老ふ死温泉
4時過ぎ艫作駅に到着。無人の駅前に送迎車が待っていてくれた。
駅から宿までは車で5分くらいだけれど、道が分かりづらく冬は足元が悪いので車が便利。

不老ふ死温泉は近代的な宿・・・旅館と言うよりはホテルという感じ。
フロントで受け付けを済ませ部屋に案内してもらう。仲居さんに海辺の露天風呂に入りたいと告げると、
灯りがない上に波が高くなってきているのでお早めにお願いします、と言われる。
慌てて身支度をして露天風呂へ・・・明日はもう入れないかもしれない、入るなら今しかないのである。
露天風呂へ向かう途中、ホテルの裏側に木造の本館(旧館?)を発見。こっちは味があって良い感じ。
雪が吹き付けるなか海辺を歩いて露天風呂へ辿り着いた。
一応コンクリートの衝立で混浴と女風呂の2種類に分かれているが、その看板が雪に埋もれて見えず、
知らずに2人で女風呂を覗き込むと先客が2人・・・「いい湯よ〜!入ってらっしゃいよ〜!」と誘ってくれる。
それはちょっと申し訳ないので、誰もいない混浴に2人で入ってはみたけど、ぬるい!寒い!
途中入ってきた中年の方も「カゼひく!」と言って逃げるように帰っていった。
その時となりの女性客の方が「私達出るからこっちに入ったら〜?一緒に入っても良かったのよ〜。」と声を掛けてくれる。
凍りかけていた私達はお礼もそこそこに女風呂へ浸かった。ぬく〜い。なんでこっちだけ暖かいんだよぉ〜。
やっと周りを眺める余裕が出てきた。聞こえるのはグォーザザーンという波の音、湯船のすぐそこまで海面が近づいている。
視界いっぱいに広がる空も海も暗くうねって、恐ろしいものを想像させるような大自然の迫力だった。
この温泉のロケーションを最大限に生かすなら、秋晴れの夕暮れ時に沈む夕日を眺めながら浸かる、というのがベストだろう。
でも雪の露天風呂に浸かり海を眺めたい、という希望の私達にはこの状態がベストなのかも・・・ちょっと怖いけど。
その後、内湯で温まりなおす。内湯にも露天風呂があってココも負けず劣らず良い眺め。何より湯温がちょうど良い。
(褐色のお湯は食塩鉄泉。舐めると塩っ辛い。効能は皮膚病、神経痛、婦人病など。)


チラリと見えるのが露天風呂

夕飯・・・食べきれなかった

客室からの眺望

夕飯は海の見える食堂で。
ところで、私達は予約の際に1万6千円と1万3千円と1万円の3種類の部屋の中から1万3千円の部屋を選んだ。
ここの旅館は夕食が豪華と聞いていたのでちょっと贅沢しちゃおう♪と楽しみにしていたのである。
実際、お刺身の他にアワビや白子がついて海の幸がてんこ盛の豪華な食卓。量も食べきれないほどだった。
はちきれそうなお腹を抱えて部屋で食休みし、もう1度内湯へ。
夜は天気も良くなり月明かりが海を照らしているのが見えた。そのスポットライトを浴びた海面から、
巨大な海獣が出てきそうな雰囲気なので写真に残したかったが上手くいかなかった。
オットは内湯の露天風呂で、吹雪いていた空が割れて月が顔を出す瞬間を見たと嬉しそうに話していた。
窓の外に見える何もかもが大きくてドラマチックに感じる。

1/6(土)

金ヶ崎不老ふ死温泉-----------------------------------------東京駅
翌朝、部屋の窓から海辺の露天風呂を見ると、海水が入り込んでいるように見えた。
やはり昨日のうちに入っておいてよかった。
内湯で朝風呂。8時近くなってから食堂でバイキングの朝食。
9時にチェックアウトを済ませ、外で写真を撮っていると大きな風力発電の風車が見えた。
送迎車で艫作駅まで送ってもらい電車を待つ。この無人駅の壁には旅行者の落書きがびっしりあって退屈しない。
読んでいると、大学のサークルなどの旅行で艫作へ寄り、この駅舎に泊まっていることが分かる・・・若い!
来た時と同じように五能線、奥羽本線と乗り継ぎ青森駅へ。途中、鯵ヶ沢名物「鯨餅」というお菓子を買う。
家に帰ってから食べてみたら、ういろうと餅と羊羹の中間という感じの味。         
青森駅からスーパーはつかりで盛岡へ。盛岡から新幹線で東京駅へ。         
        
スーパーはつかり

東京駅で東海道線に乗り換え大井町のホームに出ると、なんと雪が降っていた。


旅行後記

毎年この時期になると、雪の露天風呂に浸かって美味しいものを食べる電車の旅がしたくなる私達。
今年は憧れの2つの温泉宿へ出掛けてみた。(去年は八幡平でした)
今回はJRの1泊3日セレクトプランを利用して、合計10万円以内の出費で大満足の旅ができた。
もっと雪で遊べば良かったなぁ、と今になって思う。

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