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「脊髄麻酔記」
6. ビッグサンダーマウンテン

え?何?何?。もう一回って何?。
さっきのゴッゴってやつまたやるのぉ(涙)。
でも、
『感覚があって腹を裂かれてしまう(未知の)痛み』と
(経験したばかりの)脊髄麻酔注射の痛み』
瞬間に天秤に掛けた私は、
「はいわかりました」と素直に看護婦さんの肩に手を掛けて踏んばった。
とほほ。2回も刺されたよぉぉ‥‥。

今度はあっという間。もう何にも感じない。
引っ張られたり押されたりする感覚はあり、どんどん処置が進んでいく。
が、どんどん私の頭はぐるぐる回ってるような感覚になり、
目を開けていられない状態になり、瞼を閉じた。
瞼を閉じると、ビッグサンダーマウンテン@TDLに乗ってる感覚になった。
それもエンドレス。何周すんのぉー。激しすぎるー。
ひょー、ジェットコースター出産だぁぁー。
(ちなみに私はビッグサンダーマウンテン大好きです)

へぇぇえ帝王切開ってこんなに激しいのかぁ〜(んなワケないって‥汗)。

途中で、長女の元気な産声も聞けたそのすぐ後、
私の乗るビッグサンダーマウンテンはトンネルに入り、
どんどん地下へ地下へ潜って行き、真っ暗になり、
どんどん酸素が薄くなってきた。
ず、ずいぶん潜ってき、た、たなぁ‥‥ぁ‥。
ハッ、ハッ、ハッ‥‥。
く、く、くるしいぃいいぃぃ。

呼吸ができなくなって、気が付いた
ヤバイ。私はTDLじゃなくて分娩台に居るんだー。
このままだと、死ぬ‥の?。
両腕は点滴と計器に繋がれ、ベルトで固定されているので、動かせない。
「くっ、くっ、」しか言えない(でも声に出せていたかどうか判らない)。
な、何か、意思表示をしなければっっ!。
そして私は、唯一動かせた「首」をぐわんぐわん左右に振った。

看護婦さんが「どうしたのっ?」と気付いてくれて、
「くぅ、し」だけ一回言えた。
先生が指示してすぐ「酸素マスク」が私の口に当てられた。
でもなかなか吸えない(汗)。おまけにプラスチック臭がする(涙)。
でもゆっくりゆっくりと呼吸ができるようになって、
私の乗るビッグサンダーマウンテンは地上に出た
生還した(んなオーバーな‥)。

あとで、麻酔が効き過ぎたのだということが分かった。
ラリッてしまったわけだ、私の初出産(涙)。
(いやっあのっ‥汗。ラリったこと無いんですけどね‥くれぐれもっ!。)
2度も打ったからね‥。許容量を超えてたのか‥(汗)。

でも良かった‥。
トンネル入ったのが、長女の産声を聞いた後で。
ホント、良かった‥‥。

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