ねぎまが来た日
2003年8月3日、ようやく梅雨が明けたとニュースが伝えた次の日。
我が家に子猫がやってきた。ロシアンブルーの女の子、生後4ヶ月。
「ねぎま」である。
正午過ぎ、ブリーダーさん到着。
「車の中では良い子にしていましたよ」と言いながらキャリーから灰色の毛玉を取り出す。
ねぎま、我が家へようこそ!
こんなに小さいの?と驚くほど小さい体。早速ケージにトイレ砂と水を用意してねぎまを入れる。
さて、落ち着くまでしばらく待ちましょう。その間に別室で色んなものを頂く。
お気に入りのおもちゃやフード、産まれてから今までの写真、血統書など。
ねぎまが産まれてくるまでには沢山のブリーダーさんの苦労があったんだろう。
ねぎまが鳴いている。
淋しいのかな?と思ったら、ガッシャーーン!凄い音が!慌ててねぎまの元へ走る。
どうやら、ケージの上段に置いてあったベッドを落としてしまったらしい。
水入れもひっくり返して水浸しの中で呆然とするねぎま。
ケージを掃除して、では、新しいお家の探険ね、と床におろす。
ねぎまは慌てて部屋の隅に走っていく。
やっぱり怖いんだなぁ。ちゃんと慣れてくれるかな。心配…
記念撮影、飼育の注意などを伺って、「では」とブリーダーさんはお帰りになった。
これから我々とねぎまとの生活がはじまる。
よろしくね、ねぎま。
動物使いの威信にかけて、と張り切る夫。どうしたら良いか判らずおろおろする私。
しかし、今までの興奮&緊張で眠くなるふたり(笑)。
もう、この際昼寝だ!寝ちゃいましょう。とのことで横になる。
ねぎまも寝るかい?と夫がタオルケットを持ち上げると驚いたことにねぎまが入って来た。
得意気な夫。もう大丈夫かな?
昼寝から覚めた2人と1匹。さてお遊びタイムよ、と羽のじゃらしで遊ぶ。
ねぎまはもう、大興奮だ。
5分も遊ぶとじゃらしはボロボロ。ねぎまもハァハァ。足もよろよろだ。
疲れたでしょう、水でも飲みなさい。
とケージに入れると慌てたようにまた部屋の隅に隠れてしまった。
どうしたの、ねぎま?
手を出して呼びかけるとますます縮こまる。
えー?怖いのかなぁ?今まで遊んでたのに??
じゃぁ、とタオルを掛けてやる。
少しは安心したのか、タオルの中で伸びをしているのが判る。
めくるとまた縮こまる。それの繰返し。海老のようである(笑)。
埒があかないので、そのまま放っておくことにした。
それにしてもこの子泣かないねぇ、さすがはボイスレスキャットだねぇ、
などと話しているとねぎまがすたすたと寄ってきた。ん? と思うまもなく「みゃぁ」と一声。
何? なんですか? なにか言いたかったらしい。
よく判らないまま、ガンガン効かせていたクーラーを寒いと止める。
部屋の温度が上がってくるとねぎまはまた元気になってきた。
もしかして、寒かったの? さっきのは寒いって言いたかったのかしらん?
おかしくなって思わず笑ってしまった。
しばらくすると一人遊びにも飽きてきたのか、ベッドに入って寝始める。
今までに無い熟睡ぶり。頭もがっくり垂れる。静かに、静かに。
しばらくすると突然ねぎまが起きた。「みゃぁ、みゃぁ」と泣く。
ど、どしたの? 泣きやまない。怖い夢でも見たのかな?撫でてあげるとようやく泣き止んだ。
その後はゴロゴロ言って凄い甘えよう。可愛いなぁ。ようやく慣れてきたかしら。
それにしても、我が家に来てからもう10時間以上経っている。
フードも食べないし、水も飲まない。トイレも行かない。大丈夫なのかしら。
段々心配になってきた。ねぎまも甘えたと思ったら、また部屋の隅に行ってしまった。
何なんでしょう?この態度は。まるで二重猫格(笑)みたいだわ。
さて、そろそろ我々も眠る時間。ねぎまをそぅっとケージに戻す。
今度はベッドの中でおとなしくしている。
明日は慣れてくれるかなぁ。ご飯も食べてね、トイレもしてね。
心配しながら初日の夜は更ける。
こうして我々とねぎまとの生活が始まった。
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